今日は娘が朝から夕方まで、隣町の障がい児デイサービスに行っています。
今お世話になっているデイサービスとは足かけ9年もの長い付き合いになりました。
しかし…
何かをちょっと振り返る度に思うのは時間の過ぎる早さ。
今改めて年数を数えてみたら、ついこの間がもう9年前とは…。
どおりで親も年を取るわけですね…。
あれは娘が特別支援学校の小学部に入学したばかりの頃。
それまで幼稚園代わりとして約3年間お世話になっていた公立のデイサービスは就学を以て終了となり、それ以降に通うことの出来るデイサービスの存在など、私は全く知りませんでした。
ところが…
いざ特別支援学校に入学してみると、下校時刻に合せてスクールバスと共に沢山のデイサービスの送迎車がやってくるのでした。
そこで初めて、就学してからも放課後に通う事が出来る障がい児デイサービスが存在している事を知りました。
更に驚いたのは、子供達の8割位が既に当たり前の事として放課後デイサービスを利用しているという事実。
仲良くなったママ友から
「○○ちゃん、デイに通わせないの?学校とはまた違った事をいろいろ教えて貰えるよ。」
「自閉症児だからこそ、嫌でも他人と関わらなくちゃならない場所があった方が今後のためにも良いと思うよ。」
と勧められ、娘と共に同級生が通っているデイサービスへまずは見学に向かったのでした。
成長と共に少しずつ変わってきた部分もあるのですが
娘は『新しい事』『変化』がとても苦手です。
何であれ『新しい事』が『毎日のルーティン』になるまでには大変な葛藤があるのです。
それに『他人とのコミュニケーション』には苦手を通り越して、ある種の恐怖を感じているように見えます。
そんな娘なので
『学校生活のスタートと共に新たなデイサービスまで、ほぼ同時にスタートするだなんて精神的に保たないのでは?』
と、内心あまり気が進みませんでした。
心配性の親の思いが伝わるのか、娘も見学時にはまるで気が進まなそうで…。
(それでもその場に居られただけ大したものでしたが。)
結局その時は、本人が嫌がっている事もあって契約には至らず。
実際に通い始めたのは1年生の2学期が始まった頃でした。
気の合う友達が出来て、その子の通うデイサービスに興味を持った事がきっかけです。
そうして通い始めたのがご縁で、今も1週間に4日お世話になっています。
正直を言うと、最初は娘を放課後デイサービスに通わせる事にどこか後ろめたさみたいなものを感じていました。
何というのだろう…?
人の手を借りる事への罪悪感でしょうか。
娘を余所に押しつけて自分が自由に動ける時間を得ているようで、申し訳無いような思いがありました。
ところが娘はこちらの思いに反して
日ごとにデイサービス馴染み、楽しむようになっていったのです。
学校では関わらない他学年の子供達と一緒に運動したり、お散歩したり、時にはホットケーキなどのお菓子を作って食べたり…。
学校の休み期間には遠足に行ったり、春にはお花見がてらバーベキューパーティーを楽しんだりもしています。
そうです。
親の心配をよそに娘は学校でも家庭でもない『第3の居場所』を見つけていたのでした。
ともすると障がいを持つ子供達の世界は狭くなりがちです。
そもそも自分から進んで外へ出て行くような子供では無いので、親も少しだけ意識して、勇気を持って新しく世界を広げてみる事が必要だったのだと今になればそう思います。
デイも9年目の今。
一人っ子の娘は家にいたら持つ事の出来ない兄弟や姉妹(?)に囲まれて楽しくやっているようです。
どうやら憧れの『大家族のお姉ちゃん』になれる場所みたいです。
私も、娘がデイに行っている時間を利用して仕事に集中したり、時には1人でウォーキングを兼ねて公園を散歩したり、自分の時間を遠慮無く楽しんでます。
贅沢だなあと思うけれど、そんな時間がある事で自分も精神的に少し余裕が持てたり
気持ちをコントロールする事ができるようになった気がします。
ありがたくこの時間を使っています。
そろそろ娘が帰宅する時間になります。
ここからは母親時間の始まりです!
今日の夕食は何にしよう?
これが1番頭を悩ませる問題です…よね?