笑って暮らそう

アラフィフ主婦の『人生笑ったもん勝ち』な日々の記録です

コロナ禍を抜けて残ったもの 娘の消毒が忙しい


今年に入ってコロナウィルスは『過去のもの』になりつつあるようです。

去年辺りから少しずつ学校での制限も緩和されてきています。

 

昨年の運動会、文化祭、そして先月の卒業式だって久しぶりに列席保護者の人数制限無しでした。

『娘大好き!』の夫も意気揚々と休暇届を出し、私と一緒に「いざ学校へ!」の機会が増えてます♡

そう。

こんなふうに100%安心かは分からないけれど、暮らしが再び手元に戻ってきた気がする今日この頃。

そんな中、今もなお注意を怠らない!というか…むしろ世の中が対策を緩めれば緩めるほど、より強固な対策に励む人がいます。

 

それが我が家の一人娘です。

 

コロナ禍では連日あちらこちらから

「手を洗いましょう!」

「消毒をしましょう!」

のメッセージが聞こえてきたのですから、記憶に強く刻まれても無理はありません。

その頃の恐怖は、今も娘の中で消えないようです

 

 

娘にとって特に気を付けなければならない「汚い!危ない!」ものは『お金』です。

(まぁ、別の意味で真理を突いてる部分もあるかも知れませんが…)

 

例えば、娘の前で財布からお金を渡して夫に買い物を頼んだとします。

娘の目はまず財布からお金を出した私の手に釘付けです。

その手で私が何を触るかを静かにじっと見ているのです。

 

財布を引き出しにしまったら大変!

引き出しの取っ手はもう消毒の対象です。

続いて手を洗おうと水道のレバーを掴んでしまったら、そこもまた消毒しなくちゃならない危険箇所。

 

夫が受け取ったお金を自分の財布にしまった後、手を洗わずに出掛けようものなら触ったドアノブも、通りすがりに触れた壁だって全部消毒しなけりゃなりません。

 

「そんなに神経質にならなくても大丈夫。」

「自分が何か食べたり飲んだりする前にきちんと手を洗えばそれでOKだよ。」

 

私達にこんなふうに言われてしまうものだから、娘は私が別の部屋に行くタイミングを狙って待ち続けています。

 

そして、ちょっと席を外した隙に急いで気になる箇所を消毒してまわるのです。

年中こそこそと素早く頑張っているわけです。

 

そんな姿をこっそり覗き見していると、これはいったいどうしたものか…?

と悩んでしまいます。

『こんな状態では気が休まらないだろうに…』

と気がかりで。

けれど、娘にしたら

『無頓着な親があちこちにウィルスをばらまいちゃうから気を付けなくちゃ!』

なのでしょう。

 

良くも悪くも『変化』を受け入れる事が苦手な娘です。

コロナ禍ですっかり身についた観念をそれ以前に戻すのは容易ではないのです。

もちろん、本当のところ現在がどんな状況であるのか、私達親がそれを完全に正確に把握できているのかは分かりません。

しかし、凝り固まって怖がってばかりの毎日では娘だって疲弊してしまいます。

 

親としては

『減らす事が可能なストレスならば減らしてやりたい』

そう思うのです。

 

そこで

『お金に触れたら何よりまず手を洗う事。』

『その様子を必ず娘に見せる事』

を意識して始めました。

必ず

「見て!これから手を洗うよ。水道のレバーは肘で触るよ。」

と、声をかけながら。

 

その様子をしっかり目撃すれば娘も不安にならずにいられるようです。

 

とても小さな話のようですが、娘にとっては一大事のようなので。

 

成長と共に消えていく『こだわり』もあれば新しく生まれる『こだわり』もあって、なかなか一筋縄にはいかないものです。

 

こちらはあくまで大らかに、娘の安心が増えるようお付き合いしていくのが良いのかなあと思います。

 

親も子もお互いに助け合いましょう!という感じでしょうか。

ボチボチですね♡

大きな幹の根元近くにひっそりと咲いた桜の花。何とも健気で可愛らしい♡

 

東京スカイツリーにて 娘の笑顔が花開いた1日♡

週末に家族3人初めての『東京スカイツリー』に行ってきました。

電車に揺られてだいたい2時間弱の道のりです。

 

我が家のある町からでも、良く晴れた冬の日には遙か遠くにそびえ立つスカイツリーを見る事が出来ます。

うんと遠くの方ですが…。

そして娘は、登校時にスクールバスの窓から見えるスカイツリーを探すのを毎朝の楽しみにしてきました。

 

「いつか自分もあそこに行ってみたい…♡」

「どんな素晴らしい場所なんだろう…?」

と、まだ来ぬその日を楽しみにしてきたのでした。

 

そんな娘の思いは知りつつも

「すっごく混んでるよ…。何をするのにも行列に並ぶんだよ…。」

と、ついつい行き渋っていた私達夫婦。

しかし娘にとっては親だけがお出掛けの頼りなのです。

(友達と約束して、自分達だけでどこかへ行くなど今のところ夢のまた夢なのですから…。)

おっくうだなんて言っている場合じゃありません。

 

良く晴れた週末の空に一念発起し、娘の願いを叶えようと重い腰を上げたのでした。

 

週末の東京スカイツリーは、一言で言うと

 

「めっちゃ混んでます!」

 

そして

 

「おそらく半分以上が外国人観光客、まさに一大観光地!」

 

あらかじめチケットをネットで予約して出掛けたものの、天望台へと上がるエレベーターに乗り込むまでにはずいぶん時間がかかりました。

けれど

 

『娘が喜んでいる!!』

 

どこに行っても親の後ろに隠れるようにして歩く娘。

今回も隠れてはいるけれど、堂々と歩くのは難しいけれど。

それだって構いません。

 

『振り向くと娘が笑っている!』

 

もうそれだけで来た価値があるというものです♡

 

今回は1番上の『天望回廊』まで上がるチケットは売り切れだったため

100メートル下の天望デッキまでとなりました。

それでも充分高いし、東京の町を天空から見下ろす感覚は何とも言えない感動でした。

積み木をぎっしりと詰め込んで並べたように見える東京の町。

 

「すごいね~!お家も人も車もいっぱい!お空の上から見てるみたいだね!」

 

瞳をキラキラさせて、何とも嬉しそうな顔の娘。

感情を表情や態度に表すことが苦手な娘が、静かに微笑んでいる。

それで充分こちらは幸せです。

 

「今度は夜に来てみようか?きっと光の海みたいな夜景が見られるよ。」

ついつい自分から娘に『次回のお誘い』をしてしまいました。

あっ!言ってしまった!と気付いた時には既に時遅し…。

「今度は絶対1番上まで行きたい!」

だそうで…。

 

まぁ、娘のこんな顔が見られるのなら、それも悪くないのかも知れませんね。

 

「疲れた…。」

なんて情けない事言わないで頑張りましょう!

 

その後、大混雑ついでに浅草まで散歩して浅草寺をお参りしてきました。

 

スマホに入っているウォーキング用アプリによるとこの日私達家族は1万5000歩以上歩いたらしいです。

これって私にとっては結構な記録だと思うのですが…、まだまだでしょうか?

地方に住んでいるとどこに行くのもついつい車で、となってしまいがちです。

でも時には電車に乗ってお出掛けも楽しいし、健康的ですね。

夫を歩かせるためにもこれはやっていかねば!

 

家族のささやかな良い休日になりました。

 

家も人も車も天望デッキから見るとまるでおもちゃ箱の中みたい。

母と子の小さな戦いは続く…でもそこに愛はあるんです

春休みの我が家で毎日繰り広げられている『静かな戦い』の事を書いてみようと思います。

水道光熱費の高騰が続く昨今、我が家もご多分に漏れず節電節水を心掛けるようにしてます。

 

自分がいる場所以外の電気は消す。

浴槽のお湯は必要以上に貯めない。

シャワーを長い時間出しっぱなしにしない。

などなど…。

 

小さい話ですが「無駄を減らそう」と思うわけです。

 

そこにやってきた春休み。

 

娘は何故か家中を明るくしておきたいようで。

自分はそこにいないと言うのに、とにかくあちらもこちらも電気を点けてまわるのです。

まあ家中どこに行っても明るい…。

 

誰も入っていないトイレ、窓から陽が差し込んでいる階段、誰もいない玄関

寝室…どこに行っても娘が点けた明かりがしっかりと場所を照らしています。

誰も入っていないコタツもしっかりついているので、いつでも温かい。

 

「何で?」

と思うのですが…。

 

そして

「使っていない電気は消しておいてね、もったいないから。」

と言い聞かせてはみるのですが…。

娘は返事の代わりに何とも憂鬱そうな顔でこちらを見るばかりです。

 

どうやら『電気がついいる』と言う事は娘にとって大事なこだわりのようです。

点いていれば『家』という感じがして落ち着くのでしょうか?

多分本人に聞いても説明のつかない感覚なのですよね。

そうなるとあまり強く言うのもどうかと思うのですが、これはどうしてもやめて欲しいわけです。

 

そこで始めたのは

とにかく片っ端から娘の点けた無駄な電気を黙って消してまわる事。

消えてる電気を発見すると娘はやっぱり点けてしまうのですが、それをまた私が消して回る。

 

それを見ている夫は

「そういうのイタチごっこって言うんだよね。」

と苦笑しているのですが、ある日娘の感覚も変わるかもしれませんから。(と言う希望を持ってます…)

 

娘との暮らしの中には時々意味不明なこだわりがあって、その殆どは私には理解が難しいものです。

 

『こちらの理屈で説明したり、説き伏せようとしてもそれは解決にはならない。』

 

『自分が常識だと思っている事が娘にとっても常識だと思うのは傲慢。』

 

『娘の考え、思いを自分は理解しきれていないのに分かったような事は言わない。』

 

これらは今の私が日々一生懸命心掛けている事です。

 

 

始めはついつい

「私が何もかもどうするのが良いのか教えてあげなくちゃ!」

などと偉そうな事を一生懸命やっていました。

その頃の事を思うと娘には悪いことをしたなぁと思います。

 

『自分は理解してやれなくても娘には娘の理由があるんだ』

と言う事は理解できるようになったかな、とは思う今日この頃です。

 

かくして

小さな戦いは平穏なまま明日も続いていきそうです。

 

娘よ

これだけはできれば宜しくお願いします。

 

いつもの散歩道。朝の天気が嘘みたいです。

 

障害児デイサービスに思うこと。親も子供もそれぞれの時間を♡

今日は娘が朝から夕方まで、隣町の障がい児デイサービスに行っています。

今お世話になっているデイサービスとは足かけ9年もの長い付き合いになりました。

 

しかし…

何かをちょっと振り返る度に思うのは時間の過ぎる早さ。

今改めて年数を数えてみたら、ついこの間がもう9年前とは…。

どおりで親も年を取るわけですね…。

 

 

あれは娘が特別支援学校の小学部に入学したばかりの頃。

それまで幼稚園代わりとして約3年間お世話になっていた公立のデイサービスは就学を以て終了となり、それ以降に通うことの出来るデイサービスの存在など、私は全く知りませんでした。

 

ところが…

いざ特別支援学校に入学してみると、下校時刻に合せてスクールバスと共に沢山のデイサービスの送迎車がやってくるのでした。

そこで初めて、就学してからも放課後に通う事が出来る障がい児デイサービスが存在している事を知りました。

 

更に驚いたのは、子供達の8割位が既に当たり前の事として放課後デイサービスを利用しているという事実。

 

仲良くなったママ友から

「○○ちゃん、デイに通わせないの?学校とはまた違った事をいろいろ教えて貰えるよ。」

自閉症児だからこそ、嫌でも他人と関わらなくちゃならない場所があった方が今後のためにも良いと思うよ。」

と勧められ、娘と共に同級生が通っているデイサービスへまずは見学に向かったのでした。

 

成長と共に少しずつ変わってきた部分もあるのですが

娘は『新しい事』『変化』がとても苦手です。

何であれ『新しい事』が『毎日のルーティン』になるまでには大変な葛藤があるのです。

それに『他人とのコミュニケーション』には苦手を通り越して、ある種の恐怖を感じているように見えます。

 

そんな娘なので

『学校生活のスタートと共に新たなデイサービスまで、ほぼ同時にスタートするだなんて精神的に保たないのでは?』

と、内心あまり気が進みませんでした。

 

心配性の親の思いが伝わるのか、娘も見学時にはまるで気が進まなそうで…。

(それでもその場に居られただけ大したものでしたが。)

 

結局その時は、本人が嫌がっている事もあって契約には至らず。

 

実際に通い始めたのは1年生の2学期が始まった頃でした。

気の合う友達が出来て、その子の通うデイサービスに興味を持った事がきっかけです。

 

そうして通い始めたのがご縁で、今も1週間に4日お世話になっています。

 

正直を言うと、最初は娘を放課後デイサービスに通わせる事にどこか後ろめたさみたいなものを感じていました。

何というのだろう…?

人の手を借りる事への罪悪感でしょうか。

娘を余所に押しつけて自分が自由に動ける時間を得ているようで、申し訳無いような思いがありました。

 

ところが娘はこちらの思いに反して

日ごとにデイサービス馴染み、楽しむようになっていったのです。

 

学校では関わらない他学年の子供達と一緒に運動したり、お散歩したり、時にはホットケーキなどのお菓子を作って食べたり…。

学校の休み期間には遠足に行ったり、春にはお花見がてらバーベキューパーティーを楽しんだりもしています。

 

そうです。

親の心配をよそに娘は学校でも家庭でもない『第3の居場所』を見つけていたのでした。

 

ともすると障がいを持つ子供達の世界は狭くなりがちです。

そもそも自分から進んで外へ出て行くような子供では無いので、親も少しだけ意識して、勇気を持って新しく世界を広げてみる事が必要だったのだと今になればそう思います。

 

デイも9年目の今。

一人っ子の娘は家にいたら持つ事の出来ない兄弟や姉妹(?)に囲まれて楽しくやっているようです。

どうやら憧れの『大家族のお姉ちゃん』になれる場所みたいです。

 

私も、娘がデイに行っている時間を利用して仕事に集中したり、時には1人でウォーキングを兼ねて公園を散歩したり、自分の時間を遠慮無く楽しんでます。

 

贅沢だなあと思うけれど、そんな時間がある事で自分も精神的に少し余裕が持てたり

気持ちをコントロールする事ができるようになった気がします。

ありがたくこの時間を使っています。

 

そろそろ娘が帰宅する時間になります。

ここからは母親時間の始まりです!

今日の夕食は何にしよう?

これが1番頭を悩ませる問題です…よね?

我が家の小さな庭にも小さな春です。



感謝と希望:ママからの卒業おめでとう


すっかりご無沙汰してしまいました。

 

先週の月曜日、娘が通っている特別支援学校の中学部を無事卒業しました。

あっという間の中学部3年間。

小さな身体なのに誰より大きな声で泣いてばかりいた娘。

いつの間にか私の身長を越してしまいました。

靴も服も共有できるようになって、嬉しいような寂しいような…。

親になって初めて親の気持ちが分かる』って本当なんだなあと感じています。

 

もし母が生きていたら、今の自分だから話せる事が沢山あったのに…と思います。

まぁ、こればかりはどうしようも無い事ですね。

今、私が障がいを持つ娘と共に生きる日々は、母と私が過ごした日々とはだいぶ違う気もしますが…。

それでも母親人生を生きる中で、自分の親の気持ちを辿っているような気がします。

親ってありがたいなあと…。

それを我が子の子育てを通して感じさせてもらっている。

そんな日々です。

 

そして私は前回のブログ投稿以来先週までの期間

何をしていたのかと言うと

卒業式後に行われる保護者主催の『謝恩会』準備に明け暮れる日々を過ごしていました。

 

この会は、コロナ禍の数年間を除いて、学校では長い間恒例となっているものです。

学校の中で行うとは言え、やる事は沢山です。

例えば、会場や備品の手配。

予算の算出、会費の徴収。

招待状の作成、送付。

記念品や食事の手配、会場の装飾などなど…。

 

「私、イベント会社で働けるんじゃないかしら?」

なんて思いながら、準備係の仲間達と

久しぶりに『チームで何かを作り上げる体験』をさせて貰いました。

 

「私達これでお給料貰えるわけじゃないのにねぇ」

と軽口を叩きながら

あれやこれやと話合い、低予算で高クオリティを目指す日々は

ちょっと大変でしたが、それ以上に楽しい幸せな時間でした。

思い出してもちょっと涙がこぼれそうです。

良い仲間達に恵まれたのは子供達だけでなく、親も同じ。

その事をしみじみと感じさせてくれる期間でした。

 

当日は、慣れない司会に緊張して間違えを連続したり

せっかく作ったフォトスポットの一部が剥がれそうになり

慌てて皆で補修したり…。

 

バタバタ感が否めない会になってしまいましたが

それでも笑い声と感謝の涙でいっぱいの幸せな会になりました。

 

保護者、先生方それぞれ一言ずつ言葉をリレーしたのですが

話す方も聞く方も、もう皆涙が止まらない…。

あんなにも愛があふれる空間に仲間としていられた事の幸せを

娘はまだ分かっていないとは思いますが、いつか心の中で思い出す事は

あるのでしょうか?

あったら良いなあと思います。

是非とも思い出して欲しい。

 

1人の先生が言って下さった言葉をここに残して置こうと思います。

(この先のいつか娘がこのブログを読めるようになる事を願って…)

 

「今日は、とてもおめでたいお祝いの日です。そして今日は教員にとって嬉しいのに寂しい、辛い日でもあります。」

 

「お母さん方は私達にありがとうと言ってくれる、でも本当にありがとうと思っているのは私達教員も同じなんです。」

 

「子供達と過ごして日々は本当に幸せで、何があっても、学校に来て子供達の顔を見ると元気になれました。子供達に感謝しています。」

 

「今日は本当に卒業おめでとう!貴方たちは最高の生徒達です!」

 

こちらこそ本当にありがたくて、そして嬉しい出来事なのにやっぱり寂しい…。

そんな素敵な1日を過ごしました。

 

今は始まって間もない春休みを満喫しているようで、思いっきりリラックス

(またはダラダラ…)した日々を過ごしている娘。

4月になれば間もなく新しい生活がスタートして、親子共にドタバタの日々が始まるのでしょうが、今はしばし休憩の時です。

しっかりとエネルギーをチャージして、またゆっくりと歩き出して行けば良いのだから。

 

ねぇ娘。

ママは、今までいつも1番近くで貴方を見守り、支えてきたつもりです。

貴方を守るためなら、何でも出来る。

それはこれからだって変わらないけれど、これからは今までよりもう1歩

後ろに下がってみようかな、と思うのです。

障がいが有っても無くても、貴方の人生は貴方の物だから

お手伝いはするけれど、貴方が自分で進まなければ始まらない。

 

泣き虫の貴方だから、本当はしっかりと手を掴んでいる方がママも安心なのだけど。

でも少しずつ、掴んだ手を放してみる時が来ているようです。

大丈夫。

少しだけ離れても、ママはいつだって貴方を見ています。

だから本当に困った時には必ず助けるからね。

緊張すると思うけど、ちょっと恐いかも知れないけど

安心して高校生活を楽しんで下さい。

新しい生活でも良い出会いがたくさん有りますように…♡

以上、これはママから卒業記念のラブレターでした。

 

卒業おめでとう♡

 

週末に公園を散歩しました。桃は今が満開。春ですね!

減量キャンペーン開始!夫の変身物語

知り合ったばかりの頃

私は夫のことを

『この人、観葉植物みたい。』

と思っていました。

 

 

そう。

当時の夫はとってもスリムで、口数も少ない人。

自分から話したがるタイプではありませんでした。

だからでしょうか。

夫といると、たまに話をする観葉植物が近くに置いてあるような感じがしたのを思い出します。

 

そんなふうに思ってた事を本人に伝えた事は無いのですが…。

 

 

 

それも今となっては懐かしい思い出です。

あの頃夫は

『スリムで寡黙でシャイなトラックドライバー』

でした。

 

あれから20数年が経ち…

 

現在の夫は

『20キロ増量し、1人で喋って1人で笑う陽気な介護職員』

へと見事変身をとげたのでした!

 

20年で20キロですから、1年で1キロでしょうか…?

 

昔の写真を一緒に眺めながら義母が一言

「あら~、別人だわ。」

と。

とりあえず2人で爆笑しておきました。

 

 

結婚して数年経った頃から

『あれ、なんかおかしいぞ!どうした?』

とは思ってたんです。

 

『何でこのTシャツがこんなにジャストフィットなんだろう?』

『洗うとちょっとは縮むの?』

なんて…。

(そんな訳ないです。)

 

本人曰く

「いやいや、余裕で着られるし。選択すると多少縮むんだと思うよ。」

だそうですが。

 

いやいや、これは何とかしなくちゃまずいぞ!と思いつつ

家族がご飯をいっぱい食べてくれると

嬉しくなってしまう私がいるのです。

 

あまり料理上手とは言えない私が一生懸命作ったものを

「うん。美味しい!」

なんて言って食べてくれたら

「作りがいがある!」

とついつい嬉しくなってしまいます。

そして

「いっぱい食べな!」

と思いっきりお勧めしてまうのです。

私にも責任はありますね。

 

しかし…

残念ながらそろそろ私も夫もアラフィフです…。

そして

娘はまだ16歳。

障がいこそありますが、まだまだ人生はこれからです。

私達親が

「後は宜しくね~!」

なんて、サッサとさよならするわけにはいかないです。

 

トトロみたいなパパも我が家の守り神みたいで悪くは無いのだけど

やっぱり健康のためにも何とかしなきゃいけない。

(もっと早く気付けよという感じですが…。)

 

そこで先日思い切って言ってみました。

「パパ、そろそろ本気で(?)痩せなよ!!」

と。

 

夕食を食べながらする話では無いですが

思わず吹き出しそうになって爆笑する夫。

 

「良し!これからは野菜ばっかり食べるからな!」

「うさぎになるぞ!」

「電柱の影に隠れるくらい痩せるから、俺を探しても見つからないぞ!」

だそうで…。

 

『電柱の影に隠れる夫を是非とも必死で探してみたい』

と思う私です。

 

とりあえずその晩のご飯はしっかりと食べてました。

 

意味が分かってるのか分からないのか…

娘がニヤニヤしながら私と夫のやりとりを聞いてました。

 

年々心も体も大らかに成長していく夫。

一人っ子の娘にとって夫は父で、兄弟で、気の合う友達みたいな存在です。

 

まだ結婚したばかりの頃

「60歳になったら、車中泊で日本中の端っこを2人で旅行しよう。」

と約束したけれど、多分2人では無理。

なので目標は『3人旅行』に変更しました。

 

何とか実現するためにも

健康第一!!

 

と言うわけで、この春我が家は大々的に

『パパの減量キャンペーン』

を実施する事となりました。

 

手始めに夜はご飯の量をお茶碗の7分目に減らし

野菜料理のバリエーションを増やすべく努力の最中です。

 

休日は1万歩を目指してウォーキングも始めてみました。

娘も一緒に歩いてます。

(娘の歩く速度は驚く程速いです。さすが現役!)

 

無理の無いようにボチボチ成果が出たら良いのですが

嬉しい報告が出来ますように♡。

 

乞うご期待です!!

 

梅はちょうど今頃が花盛りです。ウォーキングしてると春の花がたくさんです。

田舎で良かった~♡

親子の週末の駆け引きと大好きな飛行機

週末が近づいてくると娘と私の駆け引きが始まります。

 

まずは何気なく…

 

娘  「ママ、今週のお休みはどこ行く?」

 

私  「別に決まってないけど。スーパーにお買い物には行くかな。」

 

娘  「あとは?お買い物終わったらどうする?」

 

私  「お家に帰ってくるよ。何か他に用事ある?」

 

この質問に娘がニヤッと笑って目線をそらしたら

もう心の中で『お出かけ作戦』を考えているのは間違い無いです。

 

大体の場合

娘の頭の中は大好きな、恐らくこの世で1番大好きな『あれ』で頭の中はいっぱいです。

あれとは…

 

そう、空飛ぶ乗り物『飛行機』!

娘は大の飛行機マニアなのです。

 

もちろん、乗るわけではありません。

そんな気軽に乗れやしません。

ひたすら眺めるのみです。

 

夏は炎天下で汗を拭いながら、冬は寒さに震えながら…

延々と空を眺め続けるのが娘にとっては至福の時のようです。

 

 

そもそもの始まりは数年前のお正月休みでした。

お昼ご飯も終わってのんびりしていた時のこと。

夫がポロッと言ったのです。

 

夫 「今日は時間があるから、どこか行こうか?」

 

私 「初詣も行ったしなぁ…。どうしよう?」

 

夫 「実はちょっと行ってみたい所があるんだ。空港の近くにある道の駅なんだけど、丘になってるところから滑走路が丸見えなんだって。飛行機の離着陸がすごく良く見えるらしい。」

 

私 「じゃあ行ってみようよ!」

 

 

我が家の場合、初めて行く場所を決める時には少しだけ注意が必要です。

何故なら、娘は人混みが極端に苦手だから。

休日は何かの訓練では無いので、娘がなるべくリラックスして楽しめる場所が1番なのです。

 

例えば、お正月のショッピングモールなんて、年頃の女の子には1番楽しい場所だと思うのですが娘にとっては緊張して疲れる場所でしかありません。

同じ理由でアミューズメントパークも完全にアウトです。

 

そのようなわけで、私達も無理に賑やかな場所に連れ出す事はしないで来ました。

けれど『道の駅』しかも外です。

飛行機がきれいに見える場所ならきっと楽しめるかも!

 

 

早速ちょっと心配そうな娘を促して家族3人車で出発したのでした。

 

 

そして、到着したのは…

大きな桜の木が道沿いに立ち並んでいる小高い丘。

目の前には空港の滑走路がはるか遠くまで続いています。

こんな景色は始めて見ました。

想像していた以上の美しさに大人の私でも感動でした。

もちろん娘にとっても人生初めての光景です。

目をキラキラ輝かせて、何とも嬉しそうな表情の娘を見て

こちらは、心の中で『やった~♡』とガッツポーズ!をしました。

 

もちろん季節は真冬です。

風が吹き抜ける丘の上はとにかく寒くて寒くて…。

それでもこの日ばかりは、日が暮れるまでずっと

飛んで来る、そして飛んでいく飛行機の美しさに

ドキドキしながら親子でたくさん手を振りました。

 

帰りには道の駅に入っている航空ショップで

世界の旅客機が載っているガイドを購入し

「こんな場所があるなんて!」

と、家族3人大喜びで帰宅したのでした。

 

 

あれから数年…。

 

今や娘は親のスマホにインストールされたフライトレコーダーアプリを使いこなし

尾翼の写真を見ただけで、航空会社名が分かるようになってしまいました。

 

日本の地名だってほとんど分からないのに、飛行機を見ただけでそれがどこの国の航空会社なのかを教えてくれるようになってしまったのです。

 

算数だってあまり理解していないのに、お気に入りの飛行機があと何分で離陸するはずだと、そんな計算はできるらしいです。

 

『好き』の力って凄いなあと思います。

 

自閉症児は興味を持った事には極端に夢中になってしまい、他の事が目に入らなくなってしまう事がある』と

言われています。

私はそれを困った事ではなく、1つの才能だと思ってあげたいです。

そんな大好きに巡り合えた事は

『本当に良かったね!』

と思うのです。

 

 

ですが…

 

我が家から空港まで、実は結構遠いのです。

片道およそ2時間。

つまり往復の移動時間だけで4時間です。

 

すっかり飛行機に魅せられてしまった娘の気持ちに答え

特に予定が無い週末には毎週通い続け、半年も経った頃…。

実は私、そっとメンバーからはずしてもらいました。

 

毎回ずーっと立ち続けて4~5時間くらい。

ひたすら飛行機を目で追いかけるのって

正直結構疲れるのです。

 

『腰が痛い…首が痛い…もう座りたい…』

などなど。

情けない話ですね…。

(ちなみに娘は決して飽きると言うことがありません。

大変な集中力で何時間でもいけるようで。)

 

私はもう一生分飛行機を見ちゃったんじゃないかと…。

「充分いただきました!ごちそうさま。」

と言いたい気分です。

 

そう、あんなに感動していたのに…

ここで親1名離脱となったのでした。

 

 

そして現在…

さすがに飛行機見物は1ヶ月に多くても2回と回数を決めました。

(娘はもちろん不満だと思いますが、親も人間なので勘弁して貰いました。)

 

あらかじめ予定をカレンダーに書き込み

それを何度でも見る事で娘も理解しやすいようにしたのです。

 

そして、夫は相変わらず娘の運転手兼責任者として一緒に出掛けてくれてます。

(夫も本当は既にお腹いっぱいだとか…。いつもありがとうね。)

 

 

娘が私に週末の予定を確認する時

頭の中では

『今週飛行機行けないかな?本当は予定に無いけど何とかならないかなぁ?』

という思いが駆け巡ってるのでしょう。

一緒に行かないはずの私に言うのは

『ママから何とかパパに頼んでみてよ。』

と言う事みたいです。

 

「そんなに行っていられないよ。予定では来週のはずでしょ?」

そう返すと、娘は実に分かり易く落ち込むのですが…

 

ルールを守る事も大切なので

なるべく先に決めた予定通りに行動するようにはしています。

けれど、時には娘の思いに負けて

私までもがパパと交渉するはめになる事もあったりして。

 

 

そうは言っても、最近は以前よりだいぶ約束が守れるようになってきました。

 

本来なら中学3年生の週末と言ったら

親にはお小遣いを貰うだけで、お出掛けするのはお友達と一緒

なのかなあと思います。

でも娘の場合はそれが難しいので…。

 

 

いつかは、娘も親から離れて

お友達と何人かでお出掛けが出来るようになるのでしょうか。

そうしたら今よりずっと世界が広がって楽しくなるのだろうと思います。

そんな日が将来訪れる事を願いつつ

『今はまだ親と出掛けてくれる娘との時間を楽しめるのだから感謝!』

なのかも知れません。

 

『物は考えよう』

と言うことで。

 

さあ、今週も間もなく週末がやってきます。

いったいどうなることやら…。

大好きな飛行機『フライングホヌ♡』

今度は久しぶりに私も一緒に出掛けてみようかと思います。