笑って暮らそう

アラフィフ主婦の『人生笑ったもん勝ち』な日々の記録です

コロナ禍を抜けて残ったもの 娘の消毒が忙しい


今年に入ってコロナウィルスは『過去のもの』になりつつあるようです。

去年辺りから少しずつ学校での制限も緩和されてきています。

 

昨年の運動会、文化祭、そして先月の卒業式だって久しぶりに列席保護者の人数制限無しでした。

『娘大好き!』の夫も意気揚々と休暇届を出し、私と一緒に「いざ学校へ!」の機会が増えてます♡

そう。

こんなふうに100%安心かは分からないけれど、暮らしが再び手元に戻ってきた気がする今日この頃。

そんな中、今もなお注意を怠らない!というか…むしろ世の中が対策を緩めれば緩めるほど、より強固な対策に励む人がいます。

 

それが我が家の一人娘です。

 

コロナ禍では連日あちらこちらから

「手を洗いましょう!」

「消毒をしましょう!」

のメッセージが聞こえてきたのですから、記憶に強く刻まれても無理はありません。

その頃の恐怖は、今も娘の中で消えないようです

 

 

娘にとって特に気を付けなければならない「汚い!危ない!」ものは『お金』です。

(まぁ、別の意味で真理を突いてる部分もあるかも知れませんが…)

 

例えば、娘の前で財布からお金を渡して夫に買い物を頼んだとします。

娘の目はまず財布からお金を出した私の手に釘付けです。

その手で私が何を触るかを静かにじっと見ているのです。

 

財布を引き出しにしまったら大変!

引き出しの取っ手はもう消毒の対象です。

続いて手を洗おうと水道のレバーを掴んでしまったら、そこもまた消毒しなくちゃならない危険箇所。

 

夫が受け取ったお金を自分の財布にしまった後、手を洗わずに出掛けようものなら触ったドアノブも、通りすがりに触れた壁だって全部消毒しなけりゃなりません。

 

「そんなに神経質にならなくても大丈夫。」

「自分が何か食べたり飲んだりする前にきちんと手を洗えばそれでOKだよ。」

 

私達にこんなふうに言われてしまうものだから、娘は私が別の部屋に行くタイミングを狙って待ち続けています。

 

そして、ちょっと席を外した隙に急いで気になる箇所を消毒してまわるのです。

年中こそこそと素早く頑張っているわけです。

 

そんな姿をこっそり覗き見していると、これはいったいどうしたものか…?

と悩んでしまいます。

『こんな状態では気が休まらないだろうに…』

と気がかりで。

けれど、娘にしたら

『無頓着な親があちこちにウィルスをばらまいちゃうから気を付けなくちゃ!』

なのでしょう。

 

良くも悪くも『変化』を受け入れる事が苦手な娘です。

コロナ禍ですっかり身についた観念をそれ以前に戻すのは容易ではないのです。

もちろん、本当のところ現在がどんな状況であるのか、私達親がそれを完全に正確に把握できているのかは分かりません。

しかし、凝り固まって怖がってばかりの毎日では娘だって疲弊してしまいます。

 

親としては

『減らす事が可能なストレスならば減らしてやりたい』

そう思うのです。

 

そこで

『お金に触れたら何よりまず手を洗う事。』

『その様子を必ず娘に見せる事』

を意識して始めました。

必ず

「見て!これから手を洗うよ。水道のレバーは肘で触るよ。」

と、声をかけながら。

 

その様子をしっかり目撃すれば娘も不安にならずにいられるようです。

 

とても小さな話のようですが、娘にとっては一大事のようなので。

 

成長と共に消えていく『こだわり』もあれば新しく生まれる『こだわり』もあって、なかなか一筋縄にはいかないものです。

 

こちらはあくまで大らかに、娘の安心が増えるようお付き合いしていくのが良いのかなあと思います。

 

親も子もお互いに助け合いましょう!という感じでしょうか。

ボチボチですね♡

大きな幹の根元近くにひっそりと咲いた桜の花。何とも健気で可愛らしい♡